ソムリエへの道 |
ソムリエ資格とは
広い意味では、ワインと酒類全般に広い知識を持ち、食事をされるお客様へ適切なサービスを行う職業です。
狭い意味では、認定資格を取得した一定レベルの見識とサービスレベルの資格取得者を指します。
ソムリエは、本場フランスでは国家資格として尊敬の対象となっているのです。
日本で一般に「ソムリエ」資格取得と呼ばれるのは、
1985年10月に創設された社団法人 日本ソムリエ協会(略称JSA)が
実施している「ソムリエ呼称資格認定試験」の合格を意味します。
ソムリエは、日本ではまだ民間団体の資格ですが、
2000年に厚生労働省により「ソムリエ」が職業種として認められたことから、
増加するワイン消費とスローフードの流れから、より重要性がます職業になっていくと予想されます。
試験要綱
一年に一回のみ実施され、一次試験、二次試験を共に合格すると資格認定されます。
会場は全国の主要都市各地にあるので、希望地で受験できます。
- 一次試験(8月下旬):筆記テスト
- 二次試験(10月上旬):サービスとテイスティングの実技
受験資格
実務経験の種類と年数によって、資格の呼称が異なります。
- ソムリエ:飲食業での5年以上(協会正会員は3年以上)の実務が必要
- ワインアドバイザー:輸入・販売業での3年以上(協会正会員は2年以上)の実務が必要
- ワインエキスパート:経験不問。年齢制限(20才以上)のみ
日本ソムリエ協会の会員の場合には、協会正会員としての経過期間で必要経験年数が短縮されます。
有資格者
合格率:46.5%(ソムリエ2005年)
累計合格者数:10,513人(2005年11月現在)
※男性5418人、女性5095人
取得期間の目安
最短でも半年間の詰込猛勉強が必要、2~3年間を掛けてようやく合格する人も多いようです。
記憶しなければならない情報量が膨大であるため、
経験、能力によって個人差が大きいのですが、
ワインスクールや通信講座で出題ポイントに絞った勉強をすることで効率化もできます。
殆どのワインスクールは、1~4月に開講して、8,9月の当該年の試験対策を念頭にして、
約半年間に10~15回程度の授業が実施されます。
上級資格
各資格種別毎に取得後3~5年後から受験資格が得られる上級資格が設定されています。
- シニアソムリエ
- シニアワインアドバイザー
- シニアワインエキスパート
JSA以外のソムリエ資格
上記以外にも全日本ソムリエ連盟(ANSA)という団体も
「ソムリエ/ワインコーディネーター呼称資格認定試験資格」という
資格認定試験(会場は東京のみ)を実施しています。
受講料は19万円の講習兼試験に合格すると「ソムリエ/ワインコーディネーター」として
認定証とバッジが貰えます。
日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定のソムリエ資格に比するとマイナー感は否めません。
間違える可能性は低いのですが、自分の必要性をよく吟味して受講して下さい。