レストランウェディングのススメ |
リストランテASOでの挙式チャペル
リストランテ ASOでの結婚式には、専用のチャペルがありません。
会場横のテラスに祭壇を設けて、花を飾り、バージンロードを敷き、
椅子を並べ、お客様に着席頂く、云わば簡易チャペル、即席チャペルとでも言いましょうか。
立派なチャペルが無いと駄目だという人もいるかもしれませんが、
私達はこの暫定チャペルが大変に気に入りました。
誰からも見下ろされることもなく、誰をも見下ろさない。
視界に入るのは緑深い大樹と空、そして列席の家族と友人だけ。
代官山という立地に恵まれ、うっそうとし、ひっそりとした木々と、
スタッフの手入れによるという蔦の絡まる壁と花々に囲まれています。
東京圏内では得がたい、ある意味最も上質な空間と景色であると思います。
誓いの場としての役目を終えれば、パーティ会場へと変貌するのも潔しです。
欧米文化への憧憬はまだまだ私達を虜にしてやみませんが、
現地で訪れた本当の教会の荘厳さ、厳粛さは、歴史と信仰に裏打ちされたものであり、
にわか信者としての私達では触れられない理解しきれないものを感じたものです。
結婚式専用の荘厳っぽい教会よりは、
緑多い「なんちゃって教会」の方が、神聖に思えたのです。
リストランテASOの牧師さん
ASOの式は、形式が全く問われません。
信仰が無いもしくは教会式が嫌な人は、列席者に対して誓約を行う人前式(じんぜんしき)も選択できます。
お勧めは、キリスト教式でしょう。
オーソドックスな式進行も可能ですが、牧師さんと話合うことで、
創り上げる式は、席配置も長方形や半円形と自由、
式中の誕生日祝や入退場の選曲に至るまで、全て自由です。
(自由過ぎて選択に困る場合には、もちろんお任せもありです。)
極めつけは、誓約の言葉も「ハイ」だけの簡単な誓約が許されないこと。
自らの誓いを自らの言葉で表明するように指導されます。
この点、プレッシャーになりますが、これこそが結婚の儀式であり、
この前後を隔てて夫婦となるための宣言だと諭されると、考えるしかありません。
ただし、式の進行は牧師さんによって滑らかに進められますので、
ただただ自然と湧き出る言葉を発することができました。
この辺りの演出は、司会者(=牧師)の力量に拠るところが大きいのですが、
契約している教会の14, 5人の牧師の中から派遣されることとなります。
しかし、どなたにやって頂けるのか不安な場合には、
担当のコンシェルゼさんに相談してみましょう。
お願いが通る場合もあるようです。
しかし、考えることは皆同じ、
人気の牧師さんは日程が集中して予約が難しいことは想像に難くないとおりです。
ご縁があれば、お世話をお願いできることでしょう。
担当の牧師さんが決まったら、一度だけですが
2人と牧師さんの面談が設定されます。
このあたりも非常に特色的なのですが、
多少面倒かもしれませんが、
話すことで整理されることも沢山あり、
また牧師さんなりの2人への祝福法を考えてくれる大事な面談となります。
リストランテASOの楽団
キリスト教式を選択すると牧師さんと楽団がセットになります。
ソプラノ、オルガン、バイオリン、チェロの構成で、
音大等の学生さんではなく、全てプロが入ってくれます。
事前説明会では、牧師さんによる説明会と小さな演奏会が兼ねています。
普段には聞く機会の少ないはずのプロの弦楽・声楽を間近で聴けるよい機会です。
リストランテASOの挙式前説明会
また、説明会では、牧師さんから式アイテムや行事のいろいろについて、 講和をしてくれます。 もちろんキリシタンでなくとも、楽しめる講和です。 結婚式に纏わる儀式、アイテムの逸話を教えてもらうことは、 楽しいながらもそれぞれが結婚することの意味を知らしめてくれるものです。 ブーケ&ブートニア、バージンロードや宣誓の歴史には、含蓄深いものがあります。宣誓
牧師さんは、当人達が最も大切にしている参列者の方々に問いかけます。
決して芝居がからず、厳粛にかつ、真摯な質問です。
「あなた方は全員が、この結婚の承認者となります。」
「この結婚に異議のある方は申し出てください。」
.... 宣誓の儀式 ....
「お客様全員の承認と祝福によって、この結婚は成立しました。」