商品比較と口コミ・レビュー |
バーミックス=スティック型
フードプロセッサの最大の問題点は、大きいこと。掃除が大変なこと。
購入したものの収納の奥ではさらに使いづらいものでした。
そこに登場したスティックタイプのフードプロセッサ、
バーミックスは小さく、お洒落で、お手入れも簡単で衝撃的でした。
キッチンに立てて置いておき、鍋にそのまま突っ込み調理!
使用後の掃除は、水か湯の中で先端を洗い流すだけというは革新的でした。
スティックタイプのフードプロセッサーでは、
代名詞とも言えるほぼバーミックス(Barmix)が代表ですが、
今では、同じようなコンセプトの製品が、ブラウンを始め、数社から発売されています。
バーミックスと比べた製品
バーミックスと同様の製品として、比較検討したのは下記のような商品です。
バーミックス
いわずと知れた代表格、スティック型フードプロセッサの代名詞です。。 パワーアップした真っ赤な新製品も登場したが、 約3万円の高価格がネックかと。
ブラウン
先端がプラスチックであることが疑問です。 複雑な形状ゆえに洗うのも億劫になりそうです。 真空調理のオプションは魅力的と言えます。
クイジナート(Cuisinart)
据置型フードプロセッサの雄であるクイジナートもスティック型を発売していますが、 ブラウンと全く同じ仕様です。OEM製品なのかもしれません。
ボッシュ(BOSCH)
ドイツの名門ボッシュ社のフードプロセッサ。(製造はスロベニア) 唯一のコードレスは屋外調理などの特殊用途には有望です。 電池を用いたモーターは回転数が他社にやや劣ります。
マルチブレンダー(貝印)
掘り出し物でした。
形状だけでなく先端部がアルミであることもバーミックスと同様。
廉価版バーミックスと呼んでもよさそうです。
貝印はそもそもカミソリや爪切のメーカーです。その分野では断トツに世界トップシェアなのですが、
なぜに調理器具、しかも、電気製品を作るに至ったかは不明ですが、
器具自体の設計には特殊性が無いため、
誰でも作ろうと思えば作れる電気製品なのでしょう。
懸念があるとすれば、バーミックス社が保有しているかもしれない特許もしくは意匠権ですが、
これはユーザーには関係の無いことです。
比較のポイント
アタッチメントと回転数は同じ
一般家電メーカーとは一線を置く、「貝印」がメーカーであるためか、
都内においてもなかなか実機を触ることができません。
そのために優れた製品にも拘らず、存在自体を知る人も少ないのが残念です。
先端部を交換することで機能を変えられるアタッチメントの種類もバーミックスと同じです。
回転数 : 高速-毎分17,000回転 低速-毎分12,000回転
デザイン
バーミックスとマルチブレンダーの決定的な違いは、見てのとおりのデザインでしょう。 いづれも替刃を纏めてケースに入れて、スタンド裏に収納できる機能は共通です。 本体デザインには大差は無いと感じましたが、コストが掛からないはずの収納スタンドに大差があります。 バーミックスのデザインも秀逸とは言えないレベルですが、 マルチブレンダーのスタンドデザインには首を傾げざるを得ません。残念なことです。
消費電力=パワー
気付く人がいるか疑問ですが、パワーが違うことも購入前には気に留めておくべきです。 マルチブレンダーは120Wであることに対して、 バーミックスは200W、最新機種は250Wのパワーがあります。 単純には倍のチカラの差があるわけですが、 口コミ情報を調べても非力さを指摘するようなコメントは無いようでした。
マルチブレンダーに決定!
異業種のようですが貝印が日本の会社だという信頼感に、
バーミックスの3分の1の値段で同等の機能は決め手でした。
購入は現品を置いている電気店も無いため、
ネットでの購入となりました。
マルチブレンダーの使用感
マルチブレンダーに非力さを感じることはありません。
食材によっては、バー先端で食材がうまく廻ってくれないこともありましたが、
大パワーのバーミックスでも空を切るのは同じでしょう。
水分を加えて食材の流動性を高めるか、
量の調整でうまく調理することができるようになりました。
驚いたのは連続使用で5分間以上の回転を継続すると
本体が過熱したためか全く動かなくなったことです。
5~10分間程度を放置して冷却したことで再使用が可能になりましたが、
初めて止まった時には故障かと驚きました。
使い慣れてくると(=食材の向き不向きと適量を解すると)、
5分間も連続してまわし続ける場面は無くなるので問題無いです。
ちなみに連続使用の最大時間はバーミックスも同じで5分間です。
スティックタイプのフードプロセッサは少量の食材を鍋の中で調理することを前提としているので、
大量の調理には向いていないようです。
とはいっても、離乳食程度の少量から、数人分のポタージュスープには十分な能力です。
大型のフードプロセッサでしか対処できないとしたら、
大型のミートローフとかを作るのに、挽肉を自作するような場面が想像できますが、
我々のような一般人にはなかなか無い場面と言えます。
つまり、一般家庭ではマルチブレンダーで必要にして十分な能力なのです。
慣れてくると連続して回し過ぎた時には握り締めているモーター部分が熱くなってくるのが解り、
食材の量と容器を調整することで全く問題なくなりました。
専用容器
スティック型のフードプロセッサ全般に共通する課題と言えるのが、調理容器です。 細切れ程度の調理であれば、鍋に直接に突っ込むことでの調理も可能ですが、 大きな鍋に対しては、食材が鍋の中を「逃げる」状態になるために 非効率な調理となり、"魔の連続運転"になりがちです。 食材が刃先に当たれば切れるが、当たらない食材が多くなってしまうのは構造的な宿命です。 バータイプのフードプロセッサは、 バー先端で食材がうまく廻ってくれるかどうかが全てですが、 上で述べたように食材の種類と量に依存するので、 大パワーのバーミックスでも空を切るのは同じです。 滑らかなポタージュスープ等を作る時には、 小さな鍋を使用しても少しながら粒が残ってしまうこともあります。 対策は連続運転で長廻しすることもできますが、 簡単なのが、横方向に食材が逃げられない筒状の容器を使うことです。 筒状の容器を使用することで最も効率的に短時間でストレス無く調理できます。 専用容器も販売されたり、景品プレゼントとして付いていたりしますが、 本体の購入後に同じような筒状の縦長容器はどこにでも売っているので急ぐ必要もありません。
格安版バーミックスと割り切れるなら、マルチブレンダーは買いと言えます。